英単語をひとつひとつ調べると、外国の文化や歴史まで学べてしまう!?
こんにちは!
戸川みゆきさんの英会話インストラクターを担当しているずんだまるです。
今回も単語や慣用句の語源から、みなさまと一緒に英語について楽しく勉強していけたらと思います。
1.“breakfast”は、なぜ朝食を意味するのか?
みなさまは、朝食、昼食、夕食をそれぞれ英語でなんというかご存じでしょうか?
それぞれ“breakfast”、“lunch”、“dinner”ですね。
「ランチへ行こう!」「マクドのブレックファーストメニュー」など、カタカナで表記され、なじみのある表現だと思います。
ですが、“breakfast”が、実はふたつの単語が合体してできた単語であることはご存じでしょうか?
“break”は、「〜を破壊する、壊す」という意味をもつ動詞です。
よく、お笑い芸人がテレビに取り上げられたときにいわれる「ブレイクした」という表現も、なかなか表に出られなかった状況を打ち破って、人気者になったということからつかわれているそうです。
そして、“fast”。
一般的には、「速い」という意味の形容詞ですが、もうひとつ、「断食」という意味があります。
イスラム教の文化として有名ですが、実は一部のユダヤ教やキリスト教でも断食の習慣があるそうです。最近は、自分のからだを健康的に保つため、「ファスティング」というプチ断食も流行っています。この「ファスティング」も、もちろん“fast”からきています。
つまり、“breakfast”=「断食をこわす」。
寝ている間は断食状態であり、その状態を壊すので「朝食」という意味になります。
ふたつ以上の言葉を組み合わせて新しい単語がつくられており、そういった意味では漢字と似ているところがあるかもしれません。(漢字も、「へん」と「つくり」など、ふたつの漢字を組み合わせたものが数多く存在します。)
英語のおもしろさと奥深さを感じます。
2.“Make a toast!” 楽しげな表現に歴史あり!
つづいて紹介する表現は、“Make a toast!”です。
みなさまは、どんなときにつかうと思いますか?直訳すると、“make”は「〜をつくる」、“toast”は「トースト」ですから、「トーストをつくる」です。
ところが、これは慣用句で「乾杯しましょう!」という意味になるのです!
なぜ、トーストをつくることが乾杯に結びつくのでしょうか?
実は、昔からワインとパンは切っても切れない間柄。ワインを飲むときは、必ずパンも一緒に食卓に置いていたそうです。
昔のワインは、今ほど製法が確立されておらず、味、香りともに現在よりも劣っており、一般市民が飲むワインは、さらに輪をかけて質の低いものも多かったのだとか。
あまりおいしくないワインを楽しむにはどうしたらいいか?
昔の人々が知恵を振り絞って編み出した工夫。
それは、焼いたパンをワインに浸すことで、香りを引き立たせることでした。
ワインを飲むときにパンに浸す習慣は、17世紀までつづいていたといいます。
ワインで乾杯するときには、必ずトーストを焼く必要がある。
そのため、いつしか“Make a toast!”が、「乾杯しましょう!」になったのです!
まとめ
いかがだったでしょうか?
単語や慣用句ひとつを調べていくと、海外の文化や歴史まで知ることができます。
ただ暗記するより、調べたほうが頭に残りやすいのではないでしょうか?
ちなみに、みゆきさんはお酒を飲まないにもかかわらず、食事の際はお酒好きなわれわれインストラクター陣に気をつかってお酒を注文してくださいます。
いつも、感謝の気持ちでいっぱいになりながら、お酒を楽しんでおります。ぐびぐび。
(飲みすぎには、注意せねば。。)
では、次回をお楽しみに!