英単語の成り立ちや背景を学んで、深く英語を理解しよう!~塩編~
こんにちは。
経営者のみゆきさんの英会話のインストラクターを担当しているずんだまるです。
前回に引きつづき、単語の語源から、英語を学んでいきたいと思います。
今回は“salt”から生まれた単語を紹介します。
食卓に欠かせない調味料、食塩ですね!
塩はからだにとって非常に大切なミネラルであり、かつ昔は採れる量が少なかったことから、非常に貴重な存在でした。
塩にまつわる歴史を含んだ、単語を紹介します。
1.塩から生まれた都市 ザルツブルクの由来は、まさに「塩」?
オーストリアの都市、ザルツブルクをみなさまはご存じでしょうか?
かの有名な天才作曲家、モーツァルトが生まれた街です。
僕も旅行で訪れたことがあります。昔ながらのレンガ造りの建物が非常に美しく、街の路地を歩いているだけでワクワクする街でした。
また、モーツァルトの聖地として街中で音楽が流れている都市です。
そんな、ザルツブルク。街の発祥は岩塩の鉱脈があったことによるといわれています。
当時、塩は非常に貴重。しかも、岩塩が採掘できる土地は限られています。
岩塩が採れ、かつ交通の要所でもあったザルツブルクは、塩の交易を通じて力をつけ、いつしか塩“Salt”の砦“Burg”と呼ばれるようになりました。
都市の名前になることからも、当時の人にとって塩がとても重要であったことがわかります。
ちなみに、今でも街では天然の岩塩が売られているそうなので、旅行に行く際はぜひおみやげに買ってみてはいかがでしょうか。
2.昔の給料は塩だった!? サラリーマンの語源にも関係!
会社に勤めている人、いわゆる会社員のことを「サラリーマン」と呼びます。
ちなみに、サラリーマンは日本で生まれた言葉、いわゆる和製英語です。英語で会社員のことは、“office worker”と呼びます。
サラリーマンの「サラリー」“salary”は、給料のことです。
この“salary”も、もともとは“salt”から来ています。
語源にはいくつもの説があり、有力なのは古代ローマの時代、兵士に塩を買うためのお金として与えられたという説、または塩を守る兵士用に与えられた特別手当、「塩手当」が語源という説です。
いずれにしても、当時のローマでの、塩の貴重さがうかがえます。
“worth one’s salt”という慣用句まで生まれたほどです。
“worth”は「価値」という意味であることから、塩=給料に見合った働きをする、有能であるという意味です。
普段よく耳にする単語や、街の名前まで塩から生まれた単語があることは、驚きでした。
当時、いかに塩が貴重だったかという時代背景がわかり、とても興味深かったです。
みゆきさんもいつも旅行へ行かれる前に、旅行先の歴史や名所を調べたり、聞いたりし、
旅行後に、行かれた土地の時代背景を交えて話してくださいます。
当時の人々にとってどのような価値があったのかを知ることで、違った視点からより多くの学びを得ることができます。
言葉を覚えながら、当時の人々がなにに価値を感じていたのかという背景も理解できると勉強も旅行も、より楽しくなりますね。
では、次回をお楽しみに!